消防団の担い手不足を解消しようと、愛知県は消防団員が登録された店舗を利用すると、さまざまなサービスを受けられる取り組みを20日から始めることにしています。
愛知県内の消防団員は去年4月の時点で2万3000人あまりと、20年前に比べて15%あまり減っていて、担い手の確保が課題となっています。
こうした中、愛知県は消防団員や家族が、登録店舗で団員証などを提示すれば料金の割り引きなど、さまざまなサービスを受けられる取り組みを20日から始めることにしています。
登録されるのは飲食店や旅館など県内100余りの店舗で、「あいち消防団応援の店」と書かれたステッカーが入り口に貼られます。
このうち、名古屋市中村区の保険代理店では保険の相談が無料で受けられるほか、懐中電灯や非常用飲料水などももらえるということです。
保険代理店の社長で、自身も消防団員の上原真央さんは、「消防団の存在を知ってもらい、若い世代に入ってもらいたい」と話していました。
また、愛知県消防保安課の村上倫正課長は、「消防団員を応援する機運が高まることで、自分も入ろうという動きが広がり、地域の防災力強化につながってほしい」と話しています。